TSシーラー
2024年12月13日
コンクリートを劣化要因から守る、浸透性常温硬化ガラス形成材
TSシーラーは、リチウムシリケートを含有するけい酸塩系の含浸材です。
コンクリートやモルタルなどの多孔質材料に浸透し、内部のカルシウム、マグネシウム、アルミニウムイオンと反応して不溶性ガラス物質を形成し、耐久性を飛躍的に向上させます。
また、コンクリート表面を強化し、水分や塩分、酸性雨などから保護します。凍害対策としても効果を発揮します。
針状結晶化することで、防水効果が高まる一方、水蒸気透過性を阻害することもありません。
特長
- 外観を損なわない透明性
コンクリート表面の外観を変えず、既存構造物への適用も容易です。
- 簡単施工で高い効率性
噴霧器やローラーを使った塗布が可能で、施工後の水洗いも不要。短時間で作業が完了します。 - 再施工も簡単
経年後の補修は、表面含浸材の再塗布だけで対応可能。メンテナンスの手間を軽減します。 - 環境への配慮
水性ベースで有機溶剤を含まず、施工者にも環境にも優しい製品です。
主な効果
- 耐磨耗性の向上:ガラス物質が形成されるため、表面硬度があがり耐磨耗性の向上が図られます。
- 防水性の向上:コンクリート劣化の大きな原因となる水分の浸入を相当量抑制します。
- 中性化防止:中性化現象の原因である水、炭酸ガス、酸化性ガス等の侵入を改質層が防ぎ、TSシーラーのもつ強アルカリで再生させる効果があります。鉄筋の腐食も防ぎます。
- 耐候性向上・凍結塩害防止:紫外線や温度変化による劣化を抑制します。凍結融解のサイクルによってできるクラックを防止します。またカビの発生も防げます。
- 耐薬品性向上:塩害、酸性雨、油分などからコンクリートを守ります。
用途
- 適用部位―コンクリート構造物
- 適用下地―コンクリート、モルタル、PC板
- 用途―水路、ダム、河川堰堤、擁壁、橋脚、床、歩道、駐車場、その他コンクリート構造物
施工仕様
- 下地処理:
サンドペーパー掛け、ポリッシャーなどで表面の付着物やレイタンスなどを除去します。
油脂、グリース、タール等はシンナーまたは洗剤で除去します。
あらかじめ一部分に水をかけるなどして浸透確認を行います。 - 塗布:
0.15~0.20kg/㎡を目安に噴霧またはローラーで塗布します。 - 水洗い:
塗布面にTSシーラーが残り白化現象が起きた場合に水洗いを行います。白化現象が起きない場合は水洗いは不要です。
白化現象は水洗いで落ちない場合がありますが、コンクリートの品質及び、TSシーラーの性能に問題はありません。 - 施工上の注意:
気温が0℃以下の場合は凍結させないよう注意してください。
気温が5℃以下、降雪時又はその恐れがある場合は施工を避けてください。